ノートパソコンの電源が入らない!初心者でも即試せる12の対処法と原因

ノートパソコンの電源が入らないのはなぜですか?
ノート パソコンの電源が入らない――これは多くの人が一度は経験するトラブルです。電源ボタンを押しても反応しない、ランプが点灯しない、起動音はするのに画面が真っ暗のまま……このような症状にはいくつかの原因が考えられます。
簡単なケースなら自分で対処できますが、内部トラブルの場合は修理店への依頼が必要です。この記事では、自分で試せる12の基本的な確認・対処手順を紹介します。
ノートパソコンの電源が入らない場合は、電源の確認・メモリの確認・バッテリーの取り外し/取り付けなどの簡単な手順を実行してみてください。
ノートパソコンの電源が入らない状態とは?
「電源が入らない」といっても、実際にはいくつかの状態があります。まずは、現在の症状が次のどの状態に当てはまるかを確認しましょう。
- 電源ボタンを押しても反応しない
- 電源ランプが点灯しない
- ファンが回らない
- 電源が一瞬入ってすぐ切れる
- 電源ランプやファンは動くが、画面が映らない
症状によって疑われる原因や対処法が異なるため、「電源そのものが入っていない」のか、「電源は入っているが画面が表示されない」のかを切り分けることが重要です。
電源ボタンを押しても反応しない
電源ボタンを押しても電源ランプが点灯せず、ファンも回らない場合は、パソコン本体に電力が供給されていない可能性があります。
主な原因として、次のようなものが考えられます。
- ACアダプターや電源ケーブルの接触不良・故障
- バッテリーの充電切れや劣化
- DCジャック(電源コネクタ)の故障
- 電源ボタンの接触不良や破損
- マザーボードの電源回路など内部部品の故障
まずは、ACアダプターや電源ケーブルが正しく接続されているか確認し、別のコンセントに差し替えるなど、簡単な確認から行いましょう。
電源ボタンが陥没している、押した感触がおかしい、強く押さないと反応しないといった場合は、電源ボタンや内部スイッチの故障が疑われます。
なお、ファンが回らないことだけで故障と判断することはできません。機種によっては、電源を入れた直後や負荷が低い状態ではファンが回らない場合があります。電源ランプや画面表示など、ほかの症状と合わせて判断してください。
電源が一瞬入ってすぐ切れる
電源ボタンを押すと一瞬だけ電源ランプが点灯したりファンが回ったりするものの、すぐに電源が切れる場合は、電力供給や内部部品に問題がある可能性があります。
ACアダプターやバッテリーの不具合だけでなく、メモリなどの内部部品、マザーボードの故障が原因となっているケースもあります。
特に、以前からパソコン本体が異常に熱くなっていた、使用中に突然電源が落ちることがあったといった場合は、内部の発熱や部品の故障も疑われるため注意が必要です。
簡単な確認を行っても改善しない場合は、修理専門店に相談するようにおすすめします。
電源ランプが点灯し、ファンは動くが画面が映らない
電源ランプが点灯し、ファンも回っているにもかかわらず画面が真っ暗な場合は、「電源が入らない」のではなく、「電源は入っているものの画面が表示されていない」と考えられます。
この場合、電源そのものではなく、次のような部分に問題がある可能性があります。
- 液晶ディスプレイ
- 液晶ケーブル
- 映像出力
- メモリ
- グラフィック関連の部品
外部モニターに接続して映像が表示されるか確認すると、ノートパソコン本体の液晶側に問題があるかどうかを切り分けられる場合があります。
また、メーカーのロゴが表示された後に画面が真っ暗になる場合は、WindowsやSSDなど、OS・ストレージ側の問題である可能性もあります。
このように、電源ランプやファンが動いている場合は、「電源が入らない」という症状だけで判断せず、どの段階で起動が止まっているのかを確認しましょう。
「電源が入らない」と「画面が映らない」を切り分ける
特に注意したいのが、電源ランプやファンは動いているのに画面が映らないケースです。
「電源が入らない」と「電源は入っているが画面が映らない」状態では、疑われる原因や対処方法が異なります。以下を目安に症状を切り分けてみましょう。
- 電源ランプもファンも動かない
→ ACアダプター、バッテリー、DCジャック、電源ボタン、マザーボードなどを確認 - 電源ランプやファンは動くが画面が映らない
→ 液晶ディスプレイ、映像出力、メモリなどを確認 - メーカーのロゴは表示されるがWindowsが起動しない
→ WindowsやSSDなど、OS・ストレージ側の問題も確認
このように、まず「電源そのものが入っていないのか」「電源は入っているが画面やOSが起動していないのか」を切り分けることが重要です。
ノートパソコンの電源が入らない原因と12の対処法
ノートパソコンの電源が入らない原因と12の対処法
- 電源ケーブルを接続し直す
- 電源タップ・コンセントをみる
- USBなどの周辺機器を外す
- 放電する
- ACアダプター・バッテリーを確認する
- 電源ボタンが反応しない
- 外部モニターで表示してみる
- マザーボードの故障が疑われる場合
- ファンの周囲を掃除する
- 室温を調整する
- 内部パーツを取り付け直す
- BIOS/UEFIに問題がある場合
1.電源ケーブルを接続し直す
基本的なことですが、電源ランプがつかない場合は、ケーブルがパソコン本体またはコンセントから外れていないか確認しましょう。
2.電源タップ・コンセントを見直す
電源タップ・延長コードのスイッチがオンになったことを確認する
電源タップを使用する場合、電源用のオン/オフスイッチがついている製品があります。オフになっているとACアダプターが抜けていなくても電源ランプはつかないので確認してみてください。
延長コードを使っている場合も同様に、スイッチがオフになっていないかチェックしてください。
直接コンセントに接続すると電源が入る場合は、電源タップ・延長コードの問題です。
電源タップに差し込んでいる電子機器の数を減らす
タコ足配線で一度にたくさんの電子機器を接続している場合(例:電気ヒーター・こたつ・電気カーペットなど)、電力が不足して不安定になり、ノートパソコンの電源が入らないことがあります。
他の電子機器はコンセントから抜いて、ノートパソコンのみを直接コンセントに接続してみて改善するか確認しましょう。
3.USBなどの周辺機器を外す
USBメモリや外付けHDDなど、不要な周辺機器をすべて外してから再起動してみましょう。
4.放電する
1~3の手順を実行してもまだパソコンが動かない場合は、電源コードをコンセントから抜いてバッテリーを外し、数分待ってから再接続してみてください。
パソコンは精密な電子機器のため、通常の使用でもわずかに静電気(帯電)が発生します。この静電気が原因でシステムエラーが発生し、他の部品を保護するために自動的に電源が落ちたり、起動してしまったりする場合があります。
このような場合は「放電処置」によって内部に残っていた不要な電気を逃がし、システム環境をリセットすることが可能です。放電が完了すると保護機能が解除され、再び通常のパソコンが起動する場合があります。
5.ACアダプター・バッテリーを確認する
ACアダプターやバッテリーに問題があると、ノートパソコンに十分な電力が供給されず、電源が入らなくなることがあります。まずは以下の方法を試してみましょう。
- ACアダプターの挿し直し:接触不良で電源が供給されないことがあります。軽く差し直してみましょう。
- 別のACアダプタでテストする:アダプタ自体の故障も多い原因です。純正または互換性のあるアダプタを使って動作確認を行ってください。非純正品のACアダプタは、電力供給能力が不足している場合があります。
- バッテリーの取り外し・再装着:感電に注意しながらバッテリーを外し、ACアダプターのみで起動できるか確認しましょう。
- バッテリーを充電する:充電ランプが緑色に変わるまで十分に充電してから再起動を試してください。
ACアダプターを挿し直す
ACアダプターがパソコン本体やコンセントに正しく接続されているか確認してください。
接触不良によって電力が供給されていない場合もあるため、一度取り外してから、しっかりと差し直します。コンセント側も、別の場所に差し替えて確認するとよいでしょう。
ACアダプターの故障を確認する
ACアダプター自体が故障していると、パソコン本体に電力を供給できません。
ACアダプターに異常な発熱や破損、ケーブルの断線、変形などがないか確認してください。可能であれば、パソコンに対応した純正品またはメーカーが指定する互換品のACアダプターで動作を確認します。
ACアダプターには純正品と互換品がありますが、品質や耐久性は製品によって異なります。パソコンが必要とする電圧・電流・出力に適合していないACアダプターを使用すると、正常に動作しない場合があります。
なお、異なる機種用のACアダプターを安易に流用するのは避けてください。交換する場合は、パソコンメーカーが指定する仕様に合った製品を使用しましょう。
バッテリーを確認する
バッテリーが完全に放電している、または劣化していると、バッテリーだけではパソコンが起動しない場合があります。
ACアダプターを接続し、充電ランプが点灯するか確認してください。そのまましばらく充電してから、電源ボタンを押して起動を試します。
着脱式バッテリーを搭載している機種であれば、電源を完全に切った状態でバッテリーを取り外し、ACアダプターだけを接続して起動できるか確認する方法もあります。
ただし、最近のノートパソコンには内部にバッテリーが組み込まれており、簡単に取り外せない機種もあります。無理に分解してバッテリーを外すのは避けてください。修理店にご相談ください。
ACアダプターで起動できる場合はバッテリーの劣化も疑う
ACアダプターを接続すると正常に起動するものの、ACアダプターを外すと電源が切れる場合は、バッテリーの劣化や故障が疑われます。
バッテリーが膨張している、異常に熱くなる、異臭がするなどの症状がある場合は、使用を中止し、修理店やメーカーに相談してください。
ACアダプターやDCジャックが故障している場合
ACアダプターを交換しても電源が入らない場合や、電源ケーブルを動かすと電源が切れる場合は、パソコン本体側のDCジャック(電源コネクタ)が故障している可能性があります。DCジャックに次のような症状がないか確認してください。
- 電源ケーブルを差しても充電ランプが点灯しない
- 電源ケーブルを動かすと電源が入ったり切れたりする
- 電源ケーブルの差し込み口がぐらついている
- 差し込み口が破損・変形している
- ACアダプターを接続しているのに充電されない
DCジャックはパソコン内部の基板と接続されているため、破損している場合は自分で修理するのが難しい部分です。差し込み口のぐらつきや接触不良がある場合は、無理にケーブルを動かして使用せず、修理を依頼するようにおすすめします。
6.電源ボタンが反応しない
- 電源ボタンの固着
ボタンが押し込まれて戻らない場合は、数回押してみて軽く揺らしてみましょう。クリック感が戻って改善する場合があります。
7.外部モニターで表示してみる
ファンが回る電源ランプが点灯するのに画面が映らない場合は、「Windowsキー + P」「FN+F7キー」などを押して外部モニター/ノートパソコンの画像出力を切り替えてみてください。
ファンが回る電源ランプが点灯するのに画面が映らない場合は、外部モニターに接続して映像が表示されるか確認します。映れば液晶パネルや、そこに接続しているACアダプターの断線などが疑われます。
8.マザーボードの故障が疑われる場合
ACアダプターや電源ケーブル、バッテリー、DCジャックなどに問題がないにもかかわらず電源が入らない場合は、マザーボードの電源回路など、内部部品の故障が疑われます。
マザーボードには、パソコンへ電力を供給するための複数の回路や部品が搭載されています。これらの部品が故障すると、電源ボタンを押してもまったく反応しない、電源が一瞬入ってすぐ切れるといった症状が発生する場合があります。
マザーボードの故障を修理するには、故障箇所を特定したうえで、必要に応じて部品交換や基板修理を行わなければなりません。この作業には専門的な知識や設備が必要になるため、パソコンを分解して自分で修理しようとせず、修理専門店へ相談するようにおすすめします。
マザーボードのCMOS電池を交換する
マザーボードのボタン電池(CMOS電池)が劣化していると、電源が入らない原因になる場合があります。必ずACアダプターとバッテリーを外し、静電気に注意して交換しましょう。
9.ファンの周囲を掃除する
ファンの汚れを確認してください。ファンにゴミやほこりなどの汚れが詰まって回転しない場合、安全装置が働いて起動しない場合があります。ファンの清掃を行います。 一部のノートパソコンでは、起動前にファンの回転チェックを自動で行ってくれます。
10.室温を調整する
ノートパソコンは室温25度の環境で動作しますようされています。地域差もあるので+/-15℃設計の範囲で動作しますが、過度ない温度はお勧めしません。温度異常で起動しないことはありません。
また、寒いところから持ち帰ったパソコンのご使用はお避けください。内部で結露し、重大なトラブルにつながる可能性があります。時間経過し、適温になってからのご使用をお勧めします。
11.内部パーツを取り付け直す
メモリ・SSD・MXMグラフィックカード・新しいバッテリー・ファンなど、新しい部品を取り付けた後でメモパソコンの電源が入ったら消えた場合、接触不良の可能性があります。
正しく取り付けられているかどうかを確認、あるいは新しい部品を取り外して、元の状態に戻してから動作確認をする必要があります。
12.BIOS/UEFIに問題がある場合
BIOS/UEFIは、パソコンの電源を入れた直後にハードウェアを認識・初期化し、OSを起動するための重要なプログラムです。BIOS/UEFIの更新に失敗した場合や、設定に問題が生じた場合などには、電源を入れても正常に起動できなくなるケースがあります。
- BIOS/UEFIを更新した直後から起動しなくなった
- BIOSの設定を変更した後から起動できなくなった
- メーカーのロゴが表示される前に電源が切れる
- 電源は入るものの、BIOS/UEFIの画面から先に進まない
上記のような場合は、BIOS/UEFIに関連するトラブルの可能性があります。
BIOS/UEFIの修復には、機種によって専用の復旧機能を利用したり、専門的な機器を使用したりする必要があります。基板上のチップを取り外して書き換えるような作業が必要になるケースもありますが、これは高度な技術を要するため、自分で行うのは避けてください。
BIOS/UEFIの更新後から電源が入らなくなった場合は、無理に再更新や分解を行わず、メーカーまたはパソコン修理専門店へ相談しましょう。
ノートパソコンの電源修理の流れ
- 電源ケーブルとソケットを確認します。
- 不要なUSBデバイス・バッテリー・アダプターをすべてオフにし、数分待ってから接続します。
- アダプターのみを装着して電源を入れてみます。
- チップを交換します。
- CMOS電池をリセットまたは交換します。
- 電源ボタンを確認します。
- 画像出力の切り替え/外部モニターの接続をします。
- 新しく取り付けた部品を再確認します。
- ファンが固着していないかを確認します。
【修理事例】 |
まとめ:自分で対処できる症状と修理を依頼すべき症状
ノートパソコンの電源が入らない場合でも、すべてのケースで修理が必要になるわけではありません。
まずは、電源ケーブルやACアダプターの接続確認、コンセントの変更、周辺機器の取り外し、バッテリーの充電など、自分でできる基本的な対処から試してみましょう。接触不良や充電不足などが原因であれば、こうした確認だけで改善する場合があります。
一方、次のような症状がある場合は、電源ボタンやDCジャック、バッテリー、マザーボードなど、内部部品の故障が疑われます。無理に分解したり、電源を入れ直したりせず、パソコン修理専門店への依頼をおすすめします。
電源修理をプロに依頼した方がよいノートパソコンの症状
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特に、焦げたような臭い、異常な発熱、バッテリーの膨張、水濡れなどがある場合は、通電を続けると故障の程度がさらに深刻になる可能性があります。電源を入れ直したり自分で分解したりせず、使用を中止して専門店に相談してください。
この記事で紹介した対処方法を一通り試しても改善しない場合は、ACアダプターやバッテリーだけでなく、DCジャック、電源回路、マザーボードなどの故障が原因となっている可能性があります。
パソコン修理の専門店では、電源が入らない原因を診断したうえで、必要に応じて部品交換や基板修理などを行います。原因が分からない場合や自分で対処するのが難しい場合は、無理に修理を試みず、早めに専門家へ相談することをおすすめします。
ノートパソコンの電源トラブルについて、修理のご依頼やご不明な点がございましたら、PCゴジラへお問い合わせください。






